前回のあらすじ
ルーカスに今から出す問題を1問でも間違えれば、アカデミーの生徒として責任を取れ、というセクハラ教授、ケビン。
文献にも残っていないような難しい問題を出すケビン教授に、声をあげるクラスメイト、イサベル。
しかし、ケビン教授が出した問題は、かつてルーカスの親友だった「カサジン」の事で、余裕で回答。
続く2問目はー・・
<6話>「4000年ぶりに帰還した大魔導士」ネタバレ
ケビン教授も、クラスメイトも、全員が驚いていた。
なぜ正解を知っている!?
アカデミーの教授でも詳しく知らないような「光の時代」の歴史まで・・。
目の前にいるのは、本当にアカデミーの恥とまで言われた「フレイ・ブレイク」なのか?
思わずよろけるケビン教授。
そこで昼休みを知らせるチャイムが教室に鳴り響く。
出題は以上ですか?教授の問題を解くのは楽しいが、おなかがすいたもので。とルーカスは聞く。
こんなガキがなぜ4000年も前の歴史を知っているのだ・・・と未だに信じられない様子のケビン教授。しかし最後には座りこみー出題は以上、と茫然とした表情で言うのだった。
ーーー
昼食にいかれるのか?と丁寧な口調で話しかけてきたのはイサベルだった。
昼ご飯を食べに行くルーカスの後を追ってきたのだ。
話しかけられたのに無視をするルーカス。
しかし、イサベルは後ろをついていきます。
何故ついてくる!?と思わず振り返るルーカスに「自分も食事をしにいくところだ」とキョトンとするイサベル。
その堅苦しい口調は何なのだ、と重ねて聞くと「家の教え」だとイサベルは答えた。
ーーー
食堂。
山のような料理を前にするルーカス。
その量をお一人で・・?とイサベルは驚きを隠せない。
そんな彼女に「4000年飢えてみれば食事の有難みがわかる」と言うルーカス。
なぜか自分の正面の席に座り食事をするイサベルに、それよりもなぜ付きまとう?と聞くと、他にあいている席がなかっただけだと言う。
「光の時代」について何故そこまで詳しいのかと訊ねるイサベル。
光の時代とは、4000年前に四大偉人が活躍した、最も魔道学のレベルが輝かしかった時代のこと。
4000年も経過しているのも関わらず、魔道学が衰退していることにルーカスはため息をつく。これもデミゴットの仕業なのだろうか・・・?そんな疑問が頭をよぎる。
そして、四大偉人とは
魔道武王の「カサジン」
大賢者「シュハイザー・ストロー」
黒い魔女「イーリス・ピスパウンダー」
最強の魔導士「ルーカス・トロウマン」の4名のこと。
ルーカスは自分の目標である。もし生きていれば間違いなく婚姻を申し出ていたーそう口にするイサベルに、思わず吹き出すルーカス。
子供なのに婚姻だなんてませている、そう言いながらルーカスは爆笑する。
気持ちは嬉しいがガキには興味がない、と言うルーカスに、あなたに申し込んだわけではない!とイサベルは顔を真っ赤に。
そんな2人の様子を、他の生徒たちは不思議に思っていた。
意外な組み合わせ・・・それもイサベルが「フレイ」についてきた事にざわつく野次馬たち。
イサベルはプライドが高く、デビットですら毎回フラれているのに!
話をしていると、デビット本人がそれを聞いていた。
野次馬たちは慌ててどこかへ去っていく。
遠目にイサベルらの様子を見るデビット。
「フレイ」に対し、今日は随分調子に乗っている、とイラつく様子をみせる。
一方イサベルは、ケビン教授の最後の出題「カサジン3つの修行法」のルーカスの回答について質問する。
同化・増大・闘争、この3つを回答したが、自分が習った内容では「闘争」はなかった。
その「闘争」の修行法を教えてもらいたい。
そう告げるイサベルに、今は何成なのかとルーカスは訊ねると、三成をマスターしたところだ、という。
その年で三成とは・・とまるで年上のように話すルーカスに違和感を覚え、指摘するイサベル。
自分と同学年ではないのか?という質問に「そうだけれどそうでもない」とルーカスは答える。
どういう意味なのか、という問いには答えず、食事を終え席を立つルーカス。
「闘争」の修行法についての回答をもらっていない、と呼び止めるイサベルに「本を読め、答えは知識ではない、経験によるものだ」と言い残してルーカスは去る。
貴殿は一体・・・・ルーカスの背を見送りながら、イサベルは呟くのだった。
感想
冒頭、教授とのやりとりはスキップされて、いつの間にか打ちのめされていたので、思わず1話読み飛ばしたか前回最後まで読まなかったかと焦ってしまった!
4000年前の歴史なのに!と茫然とするセクハラ教授。
目の前にいるのが当時の人間だとは知らずに・・・(笑)
ルーカスは、デミゴットに封印されてしまっていたけど、ちゃんと偉人として歴史に名が残っているのね。
イジメの主犯格、デビットが目をつけてきたけど、ルーカスにかかれば簡単にあしらえるのでしょう・・・。それもちょっと楽しみです。
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