前回のあらすじ
古賀教授の紹介で「マインバイオ」にアルバイトに来ている徹。
行き詰っているという「RI84プロジェクト」に案を出す代わりに、もしそれが役に立ったら謝礼として「ストックオプション」が欲しいと伝える。
社長はそれを快諾。1度目の人生と同じなら、将来26倍も価値があがる契約を徹は結んだのだった。
<21話>「リターン~ある外科医の逆襲~」ネタバレ
時は流れ、大学2年も最後の学期が終わりー。
研修期間最後の休みを同期達が存分に楽しむ中、徹はマインバイトのプロジェクトに追われていた。休みが終わりに近づいた頃「RI84プロジェクト」に成果が出始めた。
プロジェクトの経過を確認しにきた社長に、順調だ、と答える。
君がいなければ今頃どうなっていたか・・・と感謝されるが、実際は自分がいなくともあと1~2年後には成功するプロジェクトなので、良心が痛む徹。
そんな事は露知らず、自惚れずに頭も性格も良いなんて・・・と純粋な眼差しを送る社長。徹は余計にいたたまれない気持ちになるのであった。
ーーー
プロジェクトの報告を続ける徹に、もうすぐ3年生なのにこれからも任せていて良いのか?と社長が聞く。
3年になったら難しいと思う、と答えるとプロジェクトのリーダーを任せたかったのだけど・・・とガッカリした様子。
悪いことをしたような気持ちになるが、いくら1度目の人生で勉強したことのある内容といえど、何もしないまま成績をとれるほど甘くはない。
プロジェクトの重要な部分は終わらせ、抜けても問題ないようにする事を伝える。
残り1ヵ月。なんとかギリギリ間に合いそうだ。
その言葉を受け、社長も安堵する。
本当に真面目だ・・と再び関心する社長、徹の頭にはお金の事しかないのは知る由もない。
ーーー
3年が始まる1週間前より、骨学の授業がスタート。
ここからが医大生の本番になる。
同期達が骨学の合宿に集まる中、徹の姿だけがない。
個人的な用事で参加できないらしい、と言う二階堂に、基礎中の基礎なのに来ないなんて!と怒りをぶつける美穂。
骨学を受けなければ、解剖学を理解するのが難しくなる。
基礎知識を取得するためにも必須の授業なので、一体どういうつもりなのだ!と美穂はその場で徹に電話をかけ始めた。
一方、マインバイトでプロジェクトに勤しむ徹。
最後に追い込みで顔には疲れがにじみ出ている。
美穂からの電話に対し、仕事が終わるまで行けないし、骨学は必修ではないからーと徹は答える。
心配してくれてありがとう、でももう少し、終わったらすぐ行くから、と一方的に電話を終わらせた。
こっちの気も知らないで!!!と怒る美穂。合宿の出発時間も迫り、これ以上は待つこともできない、とそのまま徹抜きで出発することに。
これから勉強が忙しくなるのに留年でもするつもりなのか?と信じられない様子の美穂。
以前、居酒屋で徹を妬んでいた男子は、医学部の勉強を甘く見ている!と笑みを浮かべる。
終わればすぐ行くと言っていた徹だったが、結局二泊三日の合宿には最後まで姿を現さなかった。
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合宿から戻ってきた同期達。
2日共徹夜での勉強だったのに、休んだらもうついていけないのでは?と噂する。
こうなれば自分が教えるしかない!と1人決意を固める美穂。
妬んでいた男子らは高校では出来たからってナメている、留年すれば笑いものだとニヤニヤ。タバコを吸っている二階堂に近づき、合宿はどうだったか?と声をかけた。
ぼちぼち、と答える二階堂。
男子は、二階堂こそライバルにふさわしい、徹とは違い金持ちの上、美穂の兄だ、と内心考える。
お前には負けないからな!という突然の宣言に、二階堂は不思議がりながらも、おうと返事を返したのだった。
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一方、徹は、今だにプロジェクトに追われていた。
合宿に行かなかったことを社長にも心配され、迷惑をかけたと申し訳なさそうにされる。
確かに、骨学のは大切な基礎ではあるが、内容はもうわかっており、必修でもない。
その上、今のプロジェクトが終われば株が手に入る。思わずよだれが出る徹。
すると社長が、話があるので自分の部屋に来てくれないかと言ってきた。
部屋に行くと、卒業後にマインバイトで働かないかと提案される。
出来る限りの待遇で迎えるとも言ってくれた。
医学部を卒業し、製薬会社で働くパターンも確かにある。
マインバイトは数年後には国内最高のバイオ企業になる会社だ。
そんな会社に内定を約束されるなんて悪くない提案だが・・・
感想
前話が2年1学期終わりだったかと思えば、もう2年生終わってしまった!
美穂は気は強いけど、可愛いですね。
妬み男子は、徹が思いの外知識あってびっくりするのかな~そのあたりの描写が楽しみ(笑)
マインバイトへの就職のお誘い、徹はどう答えるのだろうか。
やっぱり整形外科?次話が楽しみ。
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