前回のあらすじ
担当の先生が手術中により長らく処置を待たされていることに怒り、明日香に怒鳴りつける患者家族。
早めに処置した方がよい状態であったこともあり、徹代わりに対応。
「担当の先生よりも腕が良い」と喜ばれるのだった。
<48話>「リターン~ある外科医の逆襲~」ネタバレ
「勝手なことをするな!」と激怒する、徹が対応した患者の担当医である宮崎。
研修医の方が腕が良いと嫌味を言われたことに腹を立てて八つ当たりをしているのだ。
最初からきちんと処置をしていれば良かったのに、と徹は内心考えていた。
「壊死した組織を取り除いたらしいが、患者はおもちゃではない!」と説教をする宮崎。
そこへ、チーフが部屋に入ってくる。
何をしているのかと訊ねられ、研修医の彼が勝手なことをしたから注意をしているところだと宮崎はドヤ顔で答える。
自分も確認したが処置は完璧だった、と笑うチーフ。
徹を評価するチーフに「自分の許可もなく勝手にメスを入れるなんて」と宮崎は反論。
しかし、チーフからは、放置すれば悪化するのに切り取らずにどうする?そもそも最初から処置していればここまで悪化しなかった、前から1度言おうと思っていた、などと逆に叱られる事に。
しっかり怒られ、項垂れる宮崎をよそに、手術に参加してもらおうと思っている、とチーフは徹に言う。
また外科の手術に入ることになるのか!?と徹は青ざめる。
ーーー
二階堂の病院内での評価、仕事ぶりについての報告を受ける、病院トップである二階堂の祖父。
あの穢れの面倒を見る羽目になるなんて!と内心思いつつ舌打ちをする。
徹についても聞くと「最近勤務場所が手術室に変更された」と答える秘書。
初めての手術で気難しいことで有名な暁教授と一緒とは研修医ごときじゃ耐えらまい、心配するまでもなかった、と笑うのだった。
ーーー
手術室にいくと、声をかけてくる二階堂。彼もまた手術室の担当であった。
外科に来た事で、過去の経験がフラッシュバック続きの徹。1ヵ月の我慢だ、と言い聞かせ手術の準備をする。
同じく手術室に入る宮崎から、今から行うのは暁教授の肝臓移植手術であることを教えられる。
肝臓移植分野で屈指の名医である、暁教授。
ループ前の人生でも浅からぬ縁がある人物だった。
あの時は心臓が悪かったけど今はどうなのだろうか、と思い返す徹。
暁教授の「ここは生死を分かつ戦場だ!」という掛け声と共に、いよいよ手術が始まる。
ーーー
時を同じくして、院内では秘密裏の話し合いが行われていた。
大日病院、企画室長の本多と、二階堂祖父の秘書。
言われてた通りに事が進んでいる、と報告する本多に、秘書は「可能な限り徹が外科を専攻するように誘導してほしい」と告げる。
本多がこのようなことをする理由を訊ねても、秘書は「答えられない」という。
徹が外科でどれほど耐えられるのか見守ってもらう、秘書はそう言うのだった。
感想
気難しいことで有名な先生との手術、だけど、今回もまた「事故」りそうな予感。
心臓悪いのを知っているみたいだし、父の時みたく、あらかじめ指摘して命を救い、恩人だ!的な未来も垣間見えたような。
徹を外科に推す力も働いているようで。これはおじいちゃんか?(何度もいうけど名前は忘れた)
一番シンドイ外科に送り込んでつぶれるのを待つ、とか?
そして手術室には二階堂がいるのも気になる。徹が優秀さを見せつければ見せつけるほど、彼の劣等感というか、精神衛生上・・・ね。
過去の漢方茶、兄の自殺、まだまだ腑に落ちない点も多くて、過去に徹を自殺を考えるまでに追い詰めたのも事実で、今回はあらかじめ体を鍛えたりしていたことから、そのルートからは外れたけど、本当に心を入れ替えたのか、微妙なところもあるし。
美穂、徹と共に表紙になっているキャラクターだから「そうでないこと」を祈りたいけど、なかなかストーリー上回収されないので、安心して二階堂を見て居られない。
本当の意味で打ち解けて、二階堂の心も救われて欲しいとは思う。
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