前回のあらすじ
意識不明で運び込まれた患者を担当するよう指示された徹。
検査を進めていくと、がん患者であることがわかる。
<54話>「リターン~ある外科医の逆襲~」ネタバレ
患者である男の容態は数日以内に亡くなってもおかしくないほど悪かった。
身元不明ということもあり、患者の入院を受け入れること自体にいい顔をしない病院のスタッフたち。
そんな中、意識を取り戻した男は「助けてほしい」と徹に告げる。
徹の必死の看病の甲斐あり、会話ができるほどに回復。
事業の失敗で財産を失い、家族とも連絡を取ることができない中、自分の体調の悪さに気が付きつつも何もできないでいたのだという。
時は既に遅く、もう自分の命が長くない悟ったその男は「死ぬ前にもう1度息子に会いたい」と呟き、徹は「なんとかする」と引き受ける。
しかし、既に入院していることは知っているはずなのに会いにも来ないことから、現実的には難しい問題であった。
徹が頭を悩ませていると、男の容態が急変。応急処置によりなんとか命を取り留めるが、かなり緊迫した状態には変わりなかった。
そんな徹の元へ、医事課から呼び出しが入る。
医療費の払えない男に対しての処置の数々に対し忠告され、これ以上は許可できないからすぐに退院させろと迫られる。
見殺しにしろ、と言うのも同じなその態度に激昂した徹は、自分のクレジットカードを机に叩きつけ、自分が払うと宣言。
研修医の徹にそんなお金はないはずで、ただ見栄を張っているだけ、と医事課の担当者は驚くが、実際貯金は2億ほどにまで膨れ上がっていた。
上府という女性に時を巻き戻してもらったおかげで稼げたお金、こんな使い方をするのも悪くないはず。そう考えて徹は担当者に「さっさと支払いを済ませてください」と言うのだった。
感想
運ばれてきた患者さん、さすがの徹でも今回ばかりは難しそう。
そしていつの間にかかなりの貯金額になっていて驚き。もう死ぬ可能性の方が高いとわかっていても、見捨てず、高額な医療費ですら躊躇なく自分が支払うと宣言する徹はすごいや。
最後の願いでもある、息子さんには会えるのかな?
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