前回のあらすじ
意識不明で運び込まれた患者を担当するよう指示された徹。
検査を進めていくと、がん患者であることがわかる。
お金を払う事も出来そうにないその患者の治療をよく思わない病院スタッフたち。
そのことで呼び出された徹は、自分が払うと宣言しクレジットカードを叩きつけるのだった。
<55話>「リターン~ある外科医の逆襲~」ネタバレ
医事課を後にした徹に、チーフも同じく声をかけてくる。
担当させた例の患者は回復する見込みもないため、同意を得て退院してもらったほうがいい、と言われてしまう。
その言葉は、徹の立場がこれ以上悪くならないようにという想いからくるものでもあった。
しかし、行くあてもお金もないこの患者の治療を投げ出して退院させるということは、見捨て、野垂れ死にさせるという事。
徹は、自分はお金という不純な目的で医者になったが、担当した患者は最後まで責任を持ちたいと考えていることを伝える。
チーフに心配してくれたお礼と謝罪を述べ、頭を下げてその場を後にする。
徹の後ろ姿を見ながら「自分の方がどうかしていた」「彼の言う通り」と感じていた。
ーーー
翌日、息子との再会も果たせぬまま患者は死亡。
徹を心配しつつも、大号泣する美穂。
徹はそんな美穂に「大丈夫」と答え、そっと肩に手を置く。
一方、今回の件での徹のミスをなんとか見つけようとした理事長の秘書は調査チームを編成。
特別珍しいケースでもないのにチームが結成されたことに不審がる医師たち。
秘書が理事長の意向であることをほのめかすと、医師たちは一旦は口をつぐむ。
しかし、報告書にあった徹の一連の処置は、とても研修医とは思えない完璧な対応であった。
徹のミスが見つかるどころか、絶賛の言葉ばかりがあがり、慌てる秘書。
ついには「理事長に盾つこうとは考えていないが、この対応にケチをつけてしまば医師として失格だ」と言う者まで現れ、次々と席を立ってしまう。
ミスをでっち上げてでもなんとか報告できようにしようと焦った秘書は、徹のチーフの元へ。
以前、徹に末期患者を任せるよう指示した時とは打って変わって毅然とした態度のチーフにますます焦る秘書。
「彼にミスなどなく、全てにおいて申し分がない。先輩として恥ずかしいくらい」とチーフが答えると、秘書は「理事長の指示なのにそのような態度をとってタダで済むと思うのか」と激怒。
だが「元々自分の契約は今年まで」とチーフは言い「こんな病院こちらから願い下げだからクビにしたいなら自由にすればいい」と冷たく答えるのだった。
秘書を見送った後、パソコンに目を落とすチーフ。
そこには、徹について特集された記事が掲載されていた。すごい男だ、と優しく笑みを浮かべるのだった。
感想
チーフーーーーー!めっちゃかっこいいやん。
他の先生方も、理事長の意向があるとはいえ、難癖をつけることもなく。
やっぱ上にいる人たちは違うね。行く先々で妬まれ嫌がらせされてたから今回も1人くらいそういう人いるかと思ったけど。
患者さんは残念ながら亡くなってしまったけど、徹は頑張ったと思う。息子さんに会わせてあげられなくて残念だったけど、まぁしょうがないよね・・・。
徹はもちろん、チーフにも良い未来が待ってますように、と感じた回でした。
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