<1話>「主役の初体験、私が奪っちゃいました」ネタバレ
21歳の平凡な女子大生がある日自分のワンルームで眠りにつき、次に気が付くと、異世界の赤髪の少女「リプリー」になっていた。
リプリーは、そこが自分の元いた世界で大好きだった小説「エルネルの花」の中だと気付く。
「エルネルの花」のヒロインの男爵令嬢「エトワール」は鮮やかなブロンドヘアに青い瞳の美少女。
元は天涯孤独の貧乏人であったものの、偶然に男爵の命を助けた事でその男爵の養女となり、そんな中主人公の公爵と出会う。
しつこくクレイジーだが、顔はとびきりのイケメンの主人公と、偶然の再会・偶然の出来事が重なって恋に落ちていく2人。
お決まりの悪女の登場でエトワールは命の危機にさらされるが、またも偶然で主人公に助けられ、めでたく2人は幸せになった、というよくある恋愛ファンタジー小説。
すべてのエピソードは偶然の出来事、主人公のイケメンさとヒロインの優しさから話が成り立っていた。
そして自分が目覚めた「リプリー」という少女は、小説に名前もなかったモブキャラの伯爵令嬢。
リプリーは突然の憑依に混乱しつつも、ヒロインであるエトワールより立場の良い伯爵令嬢であったことから、現実世界とは比べ物にならない程の豪勢な生活にはしゃぐ。
ーーー
リプリーが目覚めたその日は、エトワールの誕生パーティーがある日だった。
リプリーも招待されていたが、エトワールと直接的に関わりがあるわけではなく、知り合いの知り合いの知り合いまた知り合い、というような立場で、ほぼ赤の他人。
パーティーに来たものの、女子大生だった自分が突然ダンスが踊れるはずもない、と感じながら1人食事を楽しむ。
そして、パーティに出席している人々が、作者の好きな金髪碧眼のキャラクターばかりであることを見て、改めてここが小説の世界の中なのだと確信。
自分の記憶が確かであれば、今は小説の前半。
主人公とヒロインが結婚するまでの1年間、脇役の自分は伯爵令嬢として、ただ人生を楽しめばいい!そしてエンディングを迎えれば、元の世界に戻れるはず、とリプリーは楽観的に考えていた。
そんなリプリーにパーティ出席のお礼を言いにエトワールが声をかける。
その際、ヒロインの身にこれから起こることを知っているリプリーは、悪女からの嫌がらせなどについて忠告しようとするが、結局何も言わずに別れる。
ヒロインには幸せになってほしいと思いつつも、余計なことを言い原作が変わってしまうのを避けるためだった。
自分は主人公のしつこい公爵より「ライト」の方が好きなのに、とつぶやくリプリー。
ふと、今日のパーティーがヒロインと主人公の出会いの日であることを思い出す。
主人公の姿を探すが外見の情報は「金髪碧眼」ということしか知らないため、探すことを諦め、お酒を飲んでパーティを楽しむことに。
ーーー
目が覚めると、光さしこむ部屋のベットの上に、裸の自分と金髪碧眼のイケメン男子。
リプリーが目覚めたのを見て「何をじっと見ている」「昨日の夜あれだけ触っておいて」と男は笑う。
今の状況が理解できず、リプリーは真っ白に固まってしまうのだった。
感想
とんでもないタイトルの漫画だな!と思って開いたけど、作画が結構好みだったこともあり、読み進めています。先が気になって最新話まで課金してしまった。
さて、最近女性向け漫画で流行りの「好きな小説の世界に入り込んでしまった!」なお話。
よくある展開だと、ヒロインも転生者(憑依者)で、その人がいやなやつだったりするんだけど、エトワールはそんなことなさそう。普通に小説の世界のヒロイン。見た目も可愛い!
リプリーがお酒に飲まれ、朝チュンしてしまったところで終わりましたね。
まぁ、タイトルでも言っているように、彼が主人公の公爵なのでしょう(笑)
ヒロイン枠に収まる感じの話になっていくのかな?
このパターンだと、ヒロインからも主人公からも好かれるポジションになりそう。
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