前回のあらすじ
公爵家から貿易航路開拓の投資を撤回す連絡がるという連絡があったと話すエトワール。
それを聞いたリプリーはゼロニスに抗議しに公爵家へ。
報いを受けるのは自分自身であって周りの人間ではない、と訴えるリプリーだったが、ゼロニスは腑に落ちない様子。どうやらリプリーに誤解があるようで・・・
<23話>「主役の初体験、私が奪っちゃいました」ネタバレ
ゼロニスはリプリーにいくつかの勘違いがある、と語る。
まず、リプリーの話が本当だったとしても自分を責めるのはお門違いであること。そして文句を言う前に自分に謝罪すべきである事。そして、仕事に私情を挟む人間ではないことー。
ヘイリー男爵の提案した航路は荷物を早く運べても海賊が頻繁に出没するルートを通るリスクがあった。対して、ジェンキンソン伯爵は遠回りでも安全な航路を提案してきた。
運ぶ荷物は高価な香辛料。もしも1度でも海賊に襲われたら被害は甚大。その上船を失ったり船員に被害が及ぶことがあればその損失は計り知れない。
2つのうち安定的な提案を選んだにすぎず、リプリーは全く関係ない、とゼロニスは言う。
乗り込んできておいて自分の勘違いだった上、エトワールが止めようとしていたのに話も聞かずに来てしまったことを思い出し、赤面するリプリー。
その場ですぐ謝罪するリプリーを見たゼロニスは「なぜあの時はすぐ謝らなかったのか」「あの時もあなたが間違っていたのでは」と聞く。
リプリーは「確かに自分が間違っていた」と答える。
自分が結婚したくなかったこと、あの日の事をはっきりとは覚えていなかったこと。
結婚を拒否しても強要されるため、怪我をして傷が残れば破談になると考えたことを正直に話すリプリー。
ゼロニスは、結婚をなんとか避けようとしていたことも、そのために時たまおかしな行動をしていたことも、全て知っていた、と言う。
それでも、リプリーを手放す気がなかったから構わなかったー。そう言いながらゼロニスはそっとキスをして、優しく抱き寄せる。
ゼロニスは、今まで自分を裏切ったりするような相手にはそれ相応の罰を与えてきた。
ゼロニスは、今まで自分を裏切ったりするような相手にはそれ相応の罰を与えてきた。リプリーにあのようなことをされてもなお、彼女を求めてしまうのはなぜなのだろう、とゼロニスは内心感じていた。
ーーー
船のお披露目パーティへの招待状が、ローゼの家からヘイリー男爵とリプリーに届いていた。
ライバルに自慢するために招待状を送ってくるなんて流石ローゼの父親、とリプリーは憤慨。
こういう場にいくとロクなことにならないため「行くのはやめておこう」とエトワールに話すリプリー。
エトワールも同じ考えであったが、男爵はその招待に応じるようだ、1人では心細いだろうから自分も着いていくと話す。
リプリーは小説の話の流れが変わっても、ヒロインが悪女の呼び出しに応じるというのは同じだ、と内心感じていた。
ドレスなどをあまり持っていないエトワールに、自分ものを貸して当日を迎える。
綺麗に着飾ったエトワールは、まるで女神や妖精のようにきれいで「まるでスターでも育てた気分」とリプリーはニヤニヤしながら遠目に見守る。
その場には、事業に関わっていることからゼロニスの姿もあった。
リプリーは、ひとまず笑顔で挨拶をしてみるが、ゼロニスは答えず無言でじっと見られるだけなのだった。
感想
ゼロニスは、リプリーがしたことに心底腹が立ったし、悲しかったんだろうけど、それでも好きなのか。ゼロニスの愛よ・・・・。
リプリー、結局この件に対して謝罪してないよね?今回のも、なんでそんなことをしたのか・自分が間違っていた、という発言はあったけど、謝罪はない。
いくらゼロニスの愛が深くても、この件で傷つけたことには変わりないのだから、ちゃんと謝罪すべきと思ってしまう。なんかゼロニスが不憫で・・・。
そしてやっぱり、今までのアレコレは全部お見通しでしたね。わかっててスルーしてたんだ。
さて、今回の船の上に主人公・ヒロイン・悪女が揃いましたね。まぁヒロインはゼロニスに愛はないので、ローゼの悪意の矛先はリプリーに向かうのかな。ここで少しトラブルが起きそうな予感。
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